ベンダーコントロールにありがちなトラブル

大きなプロジェクトを管理するうえで、ベンダーコントロールが果たす役割は大きいです。ベンダーコントロールは多岐にわたる業務が求められますし、問題に上手く対処する力も必要となります。というのも、ベンダーコントロールの仕事では、どうしてもトラブルに遭遇することが多いからです。

よくある問題としては、ベンダーが行う作業内容が内密で把握できず行き違いが生じる、もしくは仕様に合わない箇所が出てくることが挙げられます。それぞれのベンダーで独自のやり方やノウハウがあるので、想定しておくことが欠かせません。そこ事前に全体を貫く手法や仕様などを明確にしておき、マニュアルのような形で文書通達しておくと良いでしょう。

また、進捗状況にばらつきが出るのも良くあるトラブルです。あるベンダーの仕事が遅れると、関連するプロセスやほかの業者にも影響が出かねません。そうなるとプロジェクトがうまく進まないばかりか、不協和音が生じる可能性もあるでしょう。それを防ぐために、それぞれのプロセスではっきりと事前に期限を示すことが大事です。常に進捗状況には目を配り、遅れそうな状況ならすぐに必要な手配を行います。

ほかにも、ベンダーに任せきりにしてしまい、品質管理ができていないトラブルもありがちです。ベンダーの専門知識が薄いため、問題に気付けないケースもあるでしょう。このようなことがないように、ベンダーコントロールの専門知識があるエンジニアを担当にしたり、積極的に各ベンダーと関わりプロジェクトを一緒に進めたりしていくことが大事です。